2026年5月15日、私たちは岡山県真庭市・湯原温泉街にヨーグルト専門店を開きました。専門店を名乗る以上、ヨーグルトそのもので語れる店でありたい——その考えが、製法のすべての前提になっています。

蒜山ジャージー牛乳100%という出発点

原料は、同じ真庭市の蒜山高原で搾られたジャージー牛乳です。蒜山は日本でもっともジャージー牛の飼育頭数が多い地域。高原の澄んだ空気と豊かな牧草のなかで育った牛から搾られる生乳は、一般的なホルスタイン種の牛乳と比べて乳脂肪分と無脂乳固形分が高く、はっきりとしたコクと自然な甘みをもっています。

この牛乳を薄めることなく、100%のまま使う。ヨーグルトのおいしさの大半は、この時点で決まります。

保存料・安定剤を使わないということ

安定剤がない、ということの意味

市販のヨーグルトの多くには、なめらかな食感を保つための安定剤が使われています。これは品質を一定に保つための技術で、悪いものではありません。

ただ、安定剤を使わないと、牛乳と発酵の状態がそのまま出ます。ごまかしがきかない。そのぶん、ミルクの風味がまっすぐに届きます。私たちが専門店としてやる意味があるとすれば、ここだと考えました。

保存料がない、ということの意味

保存料を使わないヨーグルトは、当然ながら日持ちがしません。だからこそ、店内の工房で毎日仕込むという形を選んでいます。つくって、すぐ売る。距離が近いから成立するやり方です。

お客様には「お早めにお召し上がりください」とお願いすることになりますが、これは制約であると同時に、いちばんおいしい状態でお渡しできているという証でもあります。

種類ごとに、発酵の時間と温度を変える

湯原ヨーグルトには、微糖・はちみつ・いちご・濃厚・バニラ・水切り・飲むタイプと、複数の種類があります。これらは同じヨーグルトに味をつけただけのものではありません。

種類ごとに、発酵させる時間と温度を調整しています。

  • さっぱりと仕上げたいものは、酸が立ちすぎる手前で止める
  • 濃度を出したいものは、しっかり発酵させてから長時間かけて水を切る
  • 香りを主役にするものは、土台の主張を抑える方向に振る

たとえば水切りジャージーヨーグルトは、長時間かけて水分(ホエイ)を分けることで、ほぼクリームチーズに近い濃度になります。これがはんざき大福のヨーグルト餡子の土台にもなっています。

合わせる素材も、同じ考え方で

ヨーグルトだけでなく、組み合わせる素材にも同じ基準を持っています。はちみつは真庭産の非加熱、いちごは岡山県産、バニラはマダガスカル産の天然バニラビーンズ、練乳は自家製で長時間煮込んだもの。詳しくは真庭のはちみつとジャージー牛乳をご覧ください。

できたてを、いちばん近い場所で

店内には湯上がりcafeとして14名ほどが座れる和室があります。工房でつくったものを、その場で召し上がっていただける。温泉地で店をやるうえで、この距離感をいちばん大事にしています。

遠方の方には公式通販サイトからお届けしています。冷蔵でお送りしますので、ご自宅でも工房のヨーグルトをそのまま味わっていただけます。

店舗情報

店舗名湯原ヨーグルト
住所〒717-0402 岡山県真庭市湯原温泉56番地
電話番号070-8941-4460
営業時間9:30〜17:00(土曜日のみ 9:30〜20:00)
定休日火曜日・水曜日
運営株式会社OMOI